<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>High Tension Max!!</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/" /><modified>2009-10-28T18:32:08+09:00</modified><tagline>StudioGIW様のゲーム「VAZIAL SAGA〜愚民化戦略〜」について、語ったり妄想したりしています。
時折腐女子な影がちらつきますので、ご注意下さいませ。</tagline><generator url="http://jugem.jp/">JUGEM</generator><entry><title>再始動！</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=450470" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=450470</id><issued>2008-03-12T18:17:51+09:00</issued><modified>2008-03-12T09:17:51Z</modified><created>2008-03-12T09:17:51Z</created><summary>どうも、お久しぶり過ぎて情けない、管理人の服部です。


ちょっと個人的かつどうしようもない理由で、しばらくVSの作品を描くことが出来なくなり、気付けば一年近くも放置してしまっていました。
普通のレンタルブログだったら消されてたなorz


しかし、ようや...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[どうも、お久しぶり過ぎて情けない、管理人の服部です。<br />
<br />
<br />
ちょっと個人的かつどうしようもない理由で、しばらくVSの作品を描くことが出来なくなり、気付けば一年近くも放置してしまっていました。<br />
普通のレンタルブログだったら消されてたなorz<br />
<br />
<br />
しかし、ようやく戻ってくることが出来ましたので、また少しづつでも更新をしていきたいと思います！<br />
小説も、プロットはかなり詳細な状態でラストまで書き起こしてあるので、なんとか以前の流れを取り戻して続きを発表したいです。<br />
あと、絵もあれこれと……<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
公式サイトの「VC特殊武器シリーズ」を見て下さった方はおわかりかもしれませんが、現在ヴァスタークロウズもプレイしています。<br />
実際には、スピリアルナイトは女性ですけどね。<br />
これまた面白いですね！　人気が高いのも分かります。<br />
アムヴァリットも、ずっとつっかえていた表７面を突破できたので、今は９面かな？<br />
気が向いたら手を出す状態ですが、ちまちまながら進めております。<br />
<br />
<br />
VSは本日、ちょっと久々にHARDをソウリュウで制覇。<br />
兵力を14000近くまでため込んでいたギルスさんがいつ離反してしまうかヒヤヒヤものでしたが、そのまま穏便に終了。<br />
続けてやったアヴァリスのデータで、リシュがソウリュウに滅ぼされ→セイドウのところに仕官→そこにソウリュウ攻め込む→リシュ引っ捕らえられる、という流れがあって吹いた。<br />
<br />
<br />
とまあ、こんな感じで流れを取り戻していこうと思っています。<br />
また、お付き合いいただければ幸いです。]]></content></entry><entry><title>ひさびさ更新</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=193351" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=193351</id><issued>2007-06-07T15:32:47+09:00</issued><modified>2009-10-28T06:15:19Z</modified><created>2007-06-07T06:32:47Z</created><summary>

どえらくご無沙汰しておりました。
さて、最近の私ですが……

どうやら、ミル・フラートに本気らしいですorz


……まあ、私がこの手のキャラに熱を上げ始めたとなると、それは「本領発揮し始めた」という証拠なのですけどね。
美形キャラや人気キャラで終わって...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>イラスト・漫画</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="http://hattarirazer.img.jugem.jp/20091028_807687.jpg" width="417" height="550"><br><br><br />
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どえらくご無沙汰しておりました。<br />
さて、最近の私ですが……<br />
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どうやら、<b><font size="4">ミル・フラートに本気</font></b>らしいですorz<br />
<br />
<br />
……まあ、私がこの手のキャラに熱を上げ始めたとなると、それは「本領発揮し始めた」という証拠なのですけどね。<br />
美形キャラや人気キャラで終わっているうちはまだまだ序の口ということですよ。<br />
<br />
いや、ミルが美形でも人気キャラでもないって言ってるわけじゃないですよ！！（人気は……だけどorz）<br />
<br />
<br />
上の絵もよくわからんシチュな上にミル目立ってない気もするけど、かっこよく描こうとしている努力は認めて下さい(^^;)]]></content></entry><entry><title>レポマン執筆中</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=170423" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=170423</id><issued>2007-05-10T20:02:49+09:00</issued><modified>2009-10-28T06:15:19Z</modified><created>2007-05-10T11:02:49Z</created><summary>

現在、ボイスドラマのアフレコレポート漫画を描いています。
Vol.2のスタッフではないにもかかわらず、幸運にもアフレコに同席させていただきました。感謝！

上の絵が誰かは……仕上がりを見てのお楽しみ。
似てないとかそういう苦情は受け付けませんのであしから...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<a href="http://hattarirazer.img.jugem.jp/20091028_807686.jpg" target="_blank"><img src="http://hattarirazer.img.jugem.jp/20091028_807686_t.jpg"></a><BR><BR><br />
<br />
現在、ボイスドラマのアフレコレポート漫画を描いています。<br />
Vol.2のスタッフではないにもかかわらず、幸運にもアフレコに同席させていただきました。感謝！<br />
<br />
上の絵が誰かは……仕上がりを見てのお楽しみ。<br />
似てないとかそういう苦情は受け付けませんのであしからず。<br />
ナマモノ描いたのなんて、昔プロ野球同人やってたとき以来だ(笑)<br />
レポマンはラフな感じの方がいいかなと思ったんで、ペンタブで直書きしています。作業的には楽だけど、慣れてないから時間がかかる……<br />
<br />
<br />
内輪のスタッフはキャラに置き換えて登場させてます。<br />
ヒゲ氏とカッパさんはビジュアルが固まっているし、シナリオのヒガシさんは外見のイメージですんなり決まったのですが、問題は自分。<br />
最初ジィーア神王にしてみたんですけど、ぱっと見ではどの神王なのかわかりにくいと思ったので、最終的にヴェイ・ルースになりました。<br />
<br />
理由はというと、<br />
<br />
・いつも眠そう（つか眠い）<br />
・遠視なところ<br />
<br />
が共通しているので(笑)<br />
<br />
私は生まれつきの遠視で、近視の反対なので近くが見えません。<br />
黒板は眼鏡なしで見えるけど、ノートを書くのに眼鏡が必要、といえばわかりやすいでしょうか。<br />
そのせいで、友達とかと向かい合って話をしていると「どこ見ているの？」と聞かれるときがたまにあります。<br />
なんか自分を突き抜けて、はるか数十メートル先を見ているように感じるのだそうな。<br />
実際、疲れていると近くに焦点が合わないので、そんな感じで構えているときがあります(^^;)<br />
<br />
<br />
レポマンや楽屋裏の類は正直苦手なんですが、そんな感じでもそもそ執筆しております〜]]></content></entry><entry><title>聖女さま</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=165265" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=165265</id><issued>2007-05-04T21:16:50+09:00</issued><modified>2009-10-28T06:15:19Z</modified><created>2007-05-04T12:16:50Z</created><summary>
聖女エルナ様描いてみました。
妙に年齢が上がってしまったような……まあ24歳くらいということで(^^;)

現在、HARDロジュウばーちゃんで進軍中だったりします。
エルナ様には半神化してもらってます。
どこいっても豊作で気持ちいいですね！
……このあとデフィスで...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>イラスト・漫画</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<a href="http://hattarirazer.img.jugem.jp/20091028_807685.jpg" target="_blank"><img src="http://hattarirazer.img.jugem.jp/20091028_807685_t.jpg" width="100" height="100"></a><BR><BR><br />
聖女エルナ様描いてみました。<br />
妙に年齢が上がってしまったような……まあ24歳くらいということで(^^;)<br />
<br />
現在、HARDロジュウばーちゃんで進軍中だったりします。<br />
エルナ様には半神化してもらってます。<br />
どこいっても豊作で気持ちいいですね！<br />
……このあとデフィスでプレイできなくなりそうだ(笑)<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
あ、ボイスドラマの脚本届きました！<br />
イラストは要望通りドンぴしゃな代物で、鼻血ものに感動していますｗ<br />
本文にもなかなかびっくりなデータが掲載されていて、いい買い物でした〜]]></content></entry><entry><title>愚民とっても感激です！(感想続き)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=161398" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=161398</id><issued>2007-04-30T09:34:35+09:00</issued><modified>2007-04-30T09:28:41Z</modified><created>2007-04-30T00:34:35Z</created><summary>えー、というアレで(？)、前回書ききれなかった声優さんコメントと、洗脳ソングについての感想を。
例によって、ネタバレはいやん、という方はお避け下さいませ〜



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ソウリュウ役の杉山さんは、素でもかっこいい声ですなー。これまであまり...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[えー、というアレで(？)、前回書ききれなかった声優さんコメントと、洗脳ソングについての感想を。<br />
例によって、ネタバレはいやん、という方はお避け下さいませ〜<br />
<br />
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ソウリュウ役の杉山さんは、素でもかっこいい声ですなー。これまであまり声を聴く機会がなかった声優さんなのですが、ちょっとファンになってしまいそうですわ。<br />
ランファン役の松岡さんは、あれ素ですか？！(笑)　はっきりいってそのまんまだったんですが。<br />
そして皆さんが口々に感想をあげるのが「早口言葉」についてでしたね。声優さんの養成トレーニングでやったりするそうですが、作中でやらされる、となるとまた違うでしょうし。<br />
<br />
私はけっこう早口言葉は得意なんですけど(もともと早口だし)、ひとつ、どうしても言えないものがあります。<br />
それは……<br />
<br />
<b><font size="6">「高速増殖炉」<br />
（こうそくぞうしょくろ）</font></b><br />
<br />
<br />
三回繰り返して言ってみてよ？　言えないよ？<br />
「こーしょくぞーぞくろ」にならない？（お前だけだよ）<br />
例の事故の時にアナウンサーが連呼しているのを見て、「すげーな」と感心していたものです。<br />
<br />
<br />
……話がそれましたが、声優さんたちはとてもなごやかな雰囲気の人たちで、ぜひぜひ今後もシリーズを続けて、この人たちの声を聴きたいなーと思いました。<br />
これはひとえにドラマの売り上げにかかっていますので、聴いてないのに読んじゃってるよ、というそこの貴方、ぜひ今から！(笑)<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
続いて、MOSAIC.WAVが送る洗脳ソングについて。<br />
サンプル公開されていたショートバージョンでもかなりのインパクトでしたが、フルバージョンは間奏などが入っていることもあり、よりいっそう洗脳率がアップしております！<br />
開幕前の台詞が、本当に入っているとは思わなかった(笑)<br />
こんなコンサートが見れるなら、搾取されても構わない、とか思ってしまいそうですよ。ムームたーん！<br />
<br />
歌っているユニットが有名どころということで、カラオケに入ってくれないかなー、と期待をかけてみたり。<br />
ノリノリで合いの手入れつつ歌っちゃうぜ！<br />
いやマジ、いい歌ですよ。<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
感想はこんな感じで。<br />
以下、拍手レスを少々。(折り返します)<br />
★本日、拍手CGIを最新のものに切り替えました。<br />
お礼漫画なども後日用意いたします〜]]></content></entry><entry><title>聴いたぜボイスドラマ！（※ネタバレ注意）</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=160428" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=160428</id><issued>2007-04-28T23:16:30+09:00</issued><modified>2007-04-28T14:40:17Z</modified><created>2007-04-28T14:16:30Z</created><summary>ここを見ている方で知らない方はおそらくいないと思いますが、StudioGIWさんの人気ゲーム「VAZIAL SAGA〜愚民化戦略〜」のイメージ破壊洗脳ソング＋ボイスドラマが発売されました！




私も意気揚々と初回限定版をゲットしましたよ。
台本はまだ届いていませんが、...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ここを見ている方で知らない方はおそらくいないと思いますが、StudioGIWさんの人気ゲーム「VAZIAL SAGA〜愚民化戦略〜」のイメージ破壊洗脳ソング＋ボイスドラマが発売されました！<br />
<br />
<a href="http://www.studiogiw.com/vd/index.html" target="_blank"><img src="http://www.studiogiw.com/vd/bnr180x180.jpg"></a><br />
<br />
<br />
私も意気揚々と初回限定版をゲットしましたよ。<br />
台本はまだ届いていませんが、ドラマデータは受け取った金曜日に早速視聴。<br />
<br />
感想は特に折り返しもなく書いちゃいますので、ネタバレはいやよ、という方はまず先に聴いてからお願いします〜<br />
<br />
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<br />
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まず、キャスティングに感動！<br />
有名な方々ばかりですので実力と魅力があるのは当然として、正直ここまでイメージと相違なく重なるとは思っていませんでした。<br />
特にソウリュウ……超かっこいいぜ。しびれた。<br />
アイヒミもすげえかわいくて、私の中のアイヒミ像がぱーっと広がった気がしましたよ。<br />
<br />
<br />
作中ではアイヒミは借り物競走のお題をクリアできなくて負けてしまいましたが、いっそこんなのはどうでしょう？<br />
<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
アイヒミ「くうっ……わらわが勝つには聖女エルナの心をゲットせねばならぬのか……だがしかし、勝利のためじゃ」<br />
（きっ、と客席を見上げる）<br />
「エルナ！　わらわの言葉をよく聞くがよい！<br />
――我が国には、かつて豊かな実りの季節『秋』があった。じゃが、今はその秋が失われ、幸薄き土地で断食や天候回復を願う祈祷を行って、細々と生き延びている有様じゃ。<br />
そなたの持つ豊作祈願の力で、我が国の窮状を救ってはくれぬか？<br />
……わらわには、そなたが必要なのじゃ！」<br />
<br />
リツキ「これは切々とした訴えですね……胸が打たれます」<br />
デフィス「オレの国よりずっとマシなくせに、何言ってんだか」<br />
<br />
？？？「……アイヒミ様。わかりました。<br />
私の持つ力がお役に立つのなら、貴女様のもとへ参ります」<br />
<br />
アイヒミ「おおっ！　エルナ、分かってくれたか！<br />
（ふふっ、これでわらわの勝ちじゃ）<br />
……さあどうじゃランファン。わらわは、しっかりと聖女エルナの心を得たぞ？」<br />
<br />
ランファン「……んー……、あかん。却下や」<br />
アイヒミ「な、なぜじゃ！　ほれ、エルナはこうしてわらわを慕って……」<br />
ランファン「アイヒミはん。それ……エルナはんでなく、泉精ロゼッタはんや」<br />
アイヒミ「……は？」<br />
<br />
リツキ「ロゼッタ様、とは？」<br />
ランファン「エルナはんと顔はそっくりなんやけど、この子は他国にもちょくちょく仕官しに来るんや。レア度の面では、だーいぶ劣るで」<br />
アイヒミ「そ、そうなのか……？」<br />
ロゼッタ「えへ、どうもすみません。お姉ちゃん、今日来ていないもので……　<br />
でも、私だってお役に立てます！　アイヒミ様、私をどうかお側において下さいませっ」<br />
アイヒミ「こ、こら！　くっつくでない！　あれはその、競技の一環であって……　そ、そなたたちも、見ていないで手を貸さぬかっ！」<br />
<br />
リツキ「やはりウエディングドレスは二着必要ですね」<br />
アイヒミ「じゃからわらわは白無垢が……って、そうではないと言っておろう〜!!」<br />
<br />
<br />
リツキ・ナレーション<br />
「こうして、競技会場は一転して幸せな婚礼の祭場となったのでした。めでたしめでたし」<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
……すみませんorz<br />
やっぱ私には台詞だけの展開は厳しいです；<br />
<br />
<br />
リツキとソウリュウのしりとり？勝負もよかったですなー。<br />
最初脚本ファイルを見ないで聞いていたので、リツキの言葉がソウリュウにちくちく言っているものだとは気付かなかったのですが、そのあとのつなぎのうまさにすげー！と思いましたよ。<br />
実際、あのふたりならあんな感じの日常を送っていそうです。<br />
「シャリ神王と行った、女だらけの宴会」が超・気になる！<br />
<br />
デフィスはちょっと可哀相な役回りでしたが、早口を噛んでるときの声がすごい可愛くて、きゅんきゅん来ちゃいましたよｖ<br />
あ、温泉にはヴェイも誘ってあげて下さい(笑)<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
そんなこんなで、とても楽しく聴かせていただきました！<br />
ぜひこれから第二弾、第三弾と次々続けて欲しいものです。<br />
第一弾には私はスケジュールの都合でまったく関われなかったのですが、今後機会があればお手伝いできるといいなあ……と思ったり。<br />
<br />
長くなってしまったので、声優さんのひとことやイメージ(破壊)ソングの感想はまた後日〜]]></content></entry><entry><title>さぢんさま（某所からの転載）</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=154247" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=154247</id><issued>2007-04-21T20:11:02+09:00</issued><modified>2007-04-21T11:12:26Z</modified><created>2007-04-21T11:11:02Z</created><summary>

砂神様はこのくらいシンプルでいいと思う(笑)


という冗談はさておき、この子は自作小説のツッコミ漫画用に考えてた砂神様の代わりのキャラです。
そろそろ作品中でいろいろ恥ずかしい場面が出てくるので、それをテメーでちゃかして誤魔化そうという魂胆だったり...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>イラスト・漫画</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/miomix/usa.jpg"><br />
<br />
砂神様はこのくらいシンプルでいいと思う(笑)<br />
<br />
<br />
という冗談はさておき、この子は自作小説のツッコミ漫画用に考えてた砂神様の代わりのキャラです。<br />
そろそろ作品中でいろいろ恥ずかしい場面が出てくるので、それをテメーでちゃかして誤魔化そうという魂胆だったり。<br />
まあこれはこれで恥ずかしいので、多分人目に触れにくいところに載せると思いますが……(どこだよ)<br />
<br />
このウサ耳さぢんさまは、台詞が吹き出しではなく上の絵のように出ます。<br />
小説の砂神様とは違い感情豊かです。照れたり泣いたりします。<br />
話し相手は主にリツキです。<br />
<br />
<br />
本当に描くかどうかは分かりませんけど、こんなお遊びも考えていると言うことでｗ<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
[せってい]<br />
なまえ：さぢんあう゛ぁりす<br />
しょくぎょう：しんおう<br />
ちから：つおい<br />
さいのう：さぢん<br />
とくぎ：おこるとめがひかる<br />
しんちょう：かたにのるくらい<br />
すき：でふぃす<br />
きらい：さむいの]]></content></entry><entry><title>ひさびさプレイ報告（追記あり）</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=144750" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=144750</id><issued>2007-04-14T10:13:18+09:00</issued><modified>2007-04-15T02:53:14Z</modified><created>2007-04-14T01:13:18Z</created><summary>ちょっと久しぶりにプレイ報告を。

EAZYセンラキ、世界制覇達成いたしました！


センラキは地理の不安定さはもとより、とにかく神王であるセンラキがはっきり言って全く使えないので、序盤が泣きたいほど大変でした。同盟バリアを張ろうにも、同盟組んだ国がすぐ滅...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>プレイ報告</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ちょっと久しぶりにプレイ報告を。<br />
<br />
EAZYセンラキ、世界制覇達成いたしました！<br />
<br />
<br />
センラキは地理の不安定さはもとより、とにかく神王であるセンラキがはっきり言って<b>全く使えない</b>ので、序盤が泣きたいほど大変でした。同盟バリアを張ろうにも、同盟組んだ国がすぐ滅ぼされたりするし。まずは生き延びなければ、ということで、お金をちまちま貯めつつ周りの情勢に気を配る日々でした。<br />
しかしそのせいで、堕神王たちが他の国にもっていかれてしまい、貧弱な子孫たちを抱えながら、何年もかけて一国落とす、というような地道なプレイを迫られる羽目になりました。<br />
<br />
一方、対照的な国もありました。<br />
敗走し、狭苦しいアヴァリスの地に追い込まれて四方八方囲まれながらも、抱えた堕神王の力で生き延び、最終的にプレイヤーを最も苦しめたのは。<br />
<br />
覇帝ソウリュウさんです。<br />
<br />
彼の国にいた堕神王は、砂神アヴァリス・鬼神シャラ・ヴァレムサーク・物神サトリ……<br />
ひとり寄越せよオイ！！（魂の叫び）<br />
特に砂神の力は圧倒的で、絶望的に四方を囲まれていたときも国は落ちることなく、攻めあぐねた敵が逆にどんどん疲弊していく、というさまを目の当たりにしていました。<br />
実を言うとこのとき覇帝と対峙していたネムドのじーさんが早々にへこたれてしまったせいで、こっちは苦労するはめになったわけです。<br />
<br />
幸い、こっちがわざと無人にしておいた領土にソウリュウちゃんが自ら足を伸ばしていってくれたおかげで、アヴァリスやシャラのいる部隊と切り離すことに成功し、なんとか撃破。<br />
ここでソウリュウをゲットすることも出来、苦労が報われた感じでしたね。<br />
<br />
最終決戦の相手はヴェイ・ルースでした。<br />
のんびり屋のヴェイたんは、こっちが覇帝と必死で争っている隙を突くこともなく、数年間動かないままでした。こっちの後方はがら空きだったのになあ……。待っててくれたのかしら？(違う)<br />
<br />
あ、ちなみにこちらの堕神王には氷虎デフィス様もおりました。<br />
堕神王来ないよーorzと嘆いていたときに、ふらりと現れたのです。当時戦術50くらいの部将しかおらず、頭を抱えていた時だったので、本当に助かりました。<br />
最終的には子孫は優秀な子たちが育ちましたが、デフィス様には最後までいてもらいましたよ。そりゃ当然ｗ<br />
<br />
<br />
というわけで、60年もかかってしまいましたがなんとか弱小国制覇を達成し、またちょっと自信が付いた感じでした。<br />
次はやりかけのリシュのデータを進めようかな……<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
ちょっと追記。<br />
アヴァリス＋シャラのコンボは個人的に最悪だと思いました。<br />
自軍の兵を多くするとシャラに奇襲かけられるし、かといって奇襲を受けない程度の兵力じゃ砂神様にかなうはずもないしorz<br />
あのときアホの子なソウリュウちゃんが自分で国盗りに走っていかなかったら、マジやばかったと思います。<br />
ソウリュウっていつも、自分にばっかり兵をいっぱいつけて単独行動したがる傾向があるような……難易度低いCPUだと兵力が神王に偏るのかな？<br />
<br />
ちなみに、センラキの後釜データには紅彩神王を選んでみました。<br />
たまには子孫にそれっぽい名前を付けてみたかったんで。<br />
私はいつも子孫は「子孫○○○」って感じで、両親から何文字かもらった名前を付けるんですよ。後半になってバリエーションが足りなくなったら才能そのまま付けちゃったり(^^;)<br />
元来キャラの名前は思い入れ込めて付ける方なんですけど、このゲームだとずっと連れていられるわけじゃないですから、あまり思い入れ過ぎないようにという意味でそうしています。]]></content></entry><entry><title>煩悩の駄神王</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=143946" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=143946</id><issued>2007-04-13T07:42:14+09:00</issued><modified>2007-04-12T22:42:14Z</modified><created>2007-04-12T22:42:14Z</created><summary>以前Sekiyaさんに「小説が完成したらおまけを付けて販売すれば？　シャリの漫画とか(笑)」という話をされました。
そのときは「何でシャリやねん！」とツッコミ入れて終わったんですが、実際のところシャリで描くとしたらどんなものになるのか、ちょっと考えてみました。...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[以前Sekiyaさんに「小説が完成したらおまけを付けて販売すれば？　シャリの漫画とか(笑)」という話をされました。<br />
そのときは「何でシャリやねん！」とツッコミ入れて終わったんですが、実際のところシャリで描くとしたらどんなものになるのか、ちょっと考えてみました。<br />
<br />
<br />
タイトルは、<br />
<br />
<b><font size="6">『〜煩悩の駄神王〜』</font></b><br />
<br />
<br />
……アホだ(笑)<br />
まだタイトルしか考えてないんですが、このタイトルが全てを物語っている気がします(^^;)<br />
というか、シャリ主人公の話なんて描いても私が楽しくないんですが(絵的に)<br />
シャリは描くのは楽ですけどね。顔だけなら30秒で描けるｗ]]></content></entry><entry><title>小説こぼれ話：Phase2</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=142375" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=142375</id><issued>2007-04-11T17:58:57+09:00</issued><modified>2007-04-11T09:01:32Z</modified><created>2007-04-11T08:58:57Z</created><summary>乗り物の中って、なんでこんなにネタが浮かぶんだろう(笑)

本日の通院（往復３時間orz）の間に、まだ細部を詰めていなかった最終決戦のあたりがほぼまとまりました。
忘れないうちにプロットに起こしておかないとな……
そして最近変な音を発しはじめた外付けHDDに恐怖...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[乗り物の中って、なんでこんなにネタが浮かぶんだろう(笑)<br />
<br />
本日の通院（往復３時間orz）の間に、まだ細部を詰めていなかった最終決戦のあたりがほぼまとまりました。<br />
忘れないうちにプロットに起こしておかないとな……<br />
そして最近変な音を発しはじめた外付けHDDに恐怖を覚えて、帰りにアキバに寄って二代目を買ってきました。<br />
今あるやつと同じ値段でしたが、容量は倍以上です。<br />
前の奴も２割も使ってなかったんだけどね……動画とか撮らないし。<br />
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＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
それはさておき(笑)、長かったPhase2のこぼれ話を少々。<br />
<br />
<br />
この話は、なんといってもシャラがポイントです。<br />
でも当初は、あそこまでハジケたキャラ立てではなかったんですよ。ちょっとユルい感じの人、くらいにしか考えてませんでした。<br />
<br />
それがおかしくなったのは、あの登場シーンを書いてから。<br />
あれよあれよという間に、脳内で「ソウリュウちゃん」という声が聞こえはじめ、「おいおい、いくらなんでもちゃん付けはねえだろ」と焦りつつも、いっそこのくらい濃いキャラにした方が面白いか、と開き直ってそのままいきました。<br />
でもさすがに、「アヴァリスちゃん」と打つのは一瞬手がためらいましたね(^^;)<br />
最初は「〜の旦那」っていう呼び方をさせるつもりだったんですよ。それがえらいことに……うーん。<br />
<br />
<br />
シャラがあんなキャラになったことで、いい方向に働いたのが、リツキの見せ場でした。<br />
実はリツキは、この先に発生するイベント（というか事件）で必要だったために出てもらったキャラなので、正直序盤はどう使うべきか悩んでいたんですよ。<br />
そこをゆるゆるなシャラと生真面目なリツキ、という対比で引き立てることが出来て、よかったなと思っています。<br />
<br />
<br />
最後はしおらしくなっていたシャラですが、彼があんな程度でおとなしくなるとは思えません(笑)<br />
厄介ごとをアヴァリスに押しつけて、自分は楽しく戦をやろう、などと企んでいるかもよ？<br />
<br />
ここまで大きく取り上げて動かしたキャラなので、シャラは今後も色々な意味で目が離せない、と言い切ってしまっていいと思います。<br />
勿論他のキャラにも見せ場は用意していますので、乞うご期待。<br />
<br />
<br />
<br />
そして、次回はいよいよ氷虎デフィス様が登場します。<br />
それ以上のことは現段階では言えませんが、次の更新をお楽しみに……]]></content></entry><entry><title>連載小説：第六回</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=140561" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=140561</id><issued>2007-04-09T20:32:44+09:00</issued><modified>2007-04-09T11:38:58Z</modified><created>2007-04-09T11:32:44Z</created><summary>今回で、Phase2は終了です。
読んで下さった方、感想など頂けると嬉しいです。







〜黄金の砂神王〜




Phase2：紺華の鬼神（４）



　すでに兵の数は数えるほどになり、神王を守るよりは自分が生きようと散っていく中、それでもガ・ネムドは膝を...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>連載小説</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[今回で、Phase2は終了です。<br />
読んで下さった方、感想など頂けると嬉しいです。<br />
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<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/vsblog/lines.gif"><br />
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<strong>〜黄金の砂神王〜<br />
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Phase2：紺華の鬼神（４）</strong><br />
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<br />
　すでに兵の数は数えるほどになり、神王を守るよりは自分が生きようと散っていく中、それでもガ・ネムドは膝を折ることなく老いた足で砂地を逃げ延びようとする。<br />
　その根性には感心しつつも、あいにく年寄りの頑固さにこれ以上付き合う気はなかった。<br />
　そろそろお縄にかけてやろうかと思ったとき、闇に包まれつつある城の方角から、近づいてくる影があるのに気付く。<br />
「おっ、ちゃんとお役目果たしてくれたみたいだね、ソウリュウちゃん」<br />
「お城はもうアヴァリス殿が制圧してしまったです。ガ・ネムド殿、気の毒ですけどもう帰るところはないのです」<br />
　シャラにリシュ、それにアヴァリスと灯りを手にした数人の部将たちだった。すでに決着は付いたという余裕か、兵を伴ってはいなかった。<br />
「くっ、お、おのれっ……」<br />
　挟み撃ちというよりはむしろ取り囲まれるような格好になったネムドは、ついに足を止める。<br />
　だが膝を付き観念するようなことはなく、ひとつ唾を吐き捨てると、忌々しげに馬上のシャラを睨み付けた。<br />
「おい、紺華の小僧！　貴様、なぜあの地下道のことを知っておった！」<br />
「ん？」<br />
　掠れた声を振り絞って怒鳴りつけるが、シャラはなんのことかというように軽く首を傾げるばかりだ。<br />
「とぼけるでないわ！　万一の神王脱出経路であるあの地下道を知っている者は数人に過ぎぬ！　儂の部下と内通しておったのか、それとも――」<br />
「ああ、そのことね」<br />
　話を不躾に遮り、シャラは前髪を払うような仕草を見せながら、軽く目を伏せる。<br />
「ほら……僕って『方向音痴』だからさあ。いつの間にか、いろんなところに入り込んじゃってたりするんだよね」<br />
　そう呟いて、眸が再び開かれる。<br />
「ひっ……?!」<br />
　瞬間、ネムドの息の根を止められたような悲鳴があがる。<br />
　それまでの威勢が嘘のように消え失せ、無様に尻餅をついてがたがたと震え始めた。<br />
　同じ方向からシャラを見ていたソウリュウは、ネムドの豹変の意味をはからずも悟ってしまった。<br />
<br />
<br />
　ネムドを見下ろすシャラの眸は、これまで見たこともないような、冷たい輝きをたたえている。<br />
　口調こそいつもの通りだが、眸の奥には見る者の血液さえ凍り付かせるような、底知れぬ冷酷な光が渦巻いている。<br />
　――まさに、鬼の目。<br />
　今のガ・ネムドは、蛇に睨まれた蛙ならぬ、『鬼に睨まれた砂蛇』であった。<br />
<br />
<br />
　一瞬にしてソウリュウの喉は渇いて張り付き、背筋を冷たい汗が伝う。<br />
　かろうじて目だけを動かし他の者たちの反応を伺うが、皆シャラの目を見ることが出来る位置におらず、なにも反応は見られない。<br />
　息苦しいまでの圧迫感に、鼓動が早鐘を打ち始める。<br />
<br />
<br />
<br />
　だが、それはおそらくほんの一瞬のことであった。<br />
　再び乱れた前髪を払って見せたシャラの目は、すでにいつもの気の抜けた表情に戻っている。<br />
　青ざめて震えたままのネムドを指さし、戦勝国神王であるアヴァリスを振り返る。<br />
「――とまあ、それはおいといて。どうするのアヴァリスちゃん、このじーさん縄かけて配下に収めるの？　それとも……って、アヴァリスちゃん？」<br />
　一応は真面目な戦の決着を問いかけているシャラの言葉が届いているのかいないのか、アヴァリスはネムドに目を向けることさえなく脇を素通りすると、ソウリュウの傍へと近づいてきた。<br />
「覇帝ソウリュウ。別働隊任務、ご苦労だった。十分な策を練る余裕のない中、役目を果たしてくれたこと、感謝する」<br />
「え？　ああ……まあ、ちと欲求不満ではあったけどな」<br />
　突然気恥ずかしいほどの直球なねぎらいの言葉をかけられ、ソウリュウはつい茶化すような口ぶりで視線を逸らした。<br />
　そしてアヴァリスは同じように、シャラやリシュ、他の部将たちにも次々に言葉をかけていく。<br />
　そのアヴァリスの姿を見つめながら、ソウリュウはふと過去を振り返る。<br />
　かつて数カ国を治める神王だった自分だが、このような直接的な言葉で臣下の労をねぎらったことはなかった。下手に褒めればつけあがるし、なにより自分の性格では照れくささで途中で噴き出してしまいかねない。<br />
　一方。普段は言葉少ないアヴァリスだが、彼は言葉を使うべき場所をきちんと心得ているのだ。<br />
　そして、自分の紡ぐ言葉が、いかなる重さを持っているのかも。<br />
<br />
<br />
「よし。ではそろそろ引き上げるぞ」<br />
　一通り声をかけ終えたところで、アヴァリスは城の方へ向けて踵を返す。<br />
「えっ？　ちょっと、ネムドのじーさんはどうするの」<br />
「逃がしてあげるにしても、ちゃんと言ってあげた方がいいと思う、ですー……」<br />
　シャラとリシュが慌てて声をかけるが、アヴァリスは全く足を止める様子も見せず、ひとり早足で進んでいってしまう。<br />
　終始まったくアヴァリスに構われていなかったネムドは、立ち上がるなどという意志すら感じないほど魂が抜けたような表情で、呆然と彼の背中を見送っていた。<br />
　目の前の光景に、ソウリュウはふと、アヴァリス配下となったときに月人から告げられた言葉を思い出す。<br />
<br />
『あの方は関心のない存在であれば、たとえ相手が神王だろうとまるでそこにいないかのような扱いをなさいますよ』<br />
<br />
「……なるほどねえ。こいつはきっついな。そこいくと、俺やリシュはそれなりに『気に入られた』ってことになるわけか」<br />
　自然と、口元に笑みがこぼれる。<br />
　馬に軽く鞭を入れ、ひとり先ゆく砂神の後を追った。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「あ、シャラ殿。お借りしていた扇子、お返ししますです」<br />
「ん？　ああこれね。もしよければ、お礼にリシュちゃんにあげてもいいけど」<br />
「ええっ？　け、けっこうです。こんなすごいものいただけませんですー」<br />
　すでに日も落ちていたため、戦勝の宴は占領したばかりの砂蛇の城で行われた。<br />
　戦の直後ということもあり宴と呼ぶにはささやかなものだったが、アヴァリス軍も紺華の兵も、互いの労をねぎらいながら、にこやかに杯を交わしている。<br />
　ソウリュウは賑わいの輪から少し離れた窓辺で空になった杯を弄りながら、時折横目でシャラの様子を伺っていた。<br />
　あのときの不気味な目の輝きがいまだ気にかかっていたのだが、こうして見ている分には、普段のおちゃらけた態度と異なる点は微塵も見受けられない。<br />
　たまたま松明の炎が映り込んで違う様子に見えただけなのだろうか、とも考えてみるが、背筋を走った悪寒の正体をそれで片付けるのも、どこか釈然としなかった。<br />
「随分と退屈そうだな。やはりあれでは暴れ足りないか」<br />
　ふと声をかけられて顔を上げると、そこにいるのはアヴァリスだった。手に二つの杯を持ち、こちらの顔色を伺うように覗き込んできている。<br />
「やれやれ。無口な神王様にわざわざご心配いただくとは、よほどしけたツラしてたみてえだな」<br />
「眉間に皺が寄っていたぞ。気にかかることがあるなら話せ」<br />
　酒の注がれた杯を差し出され、ソウリュウはそれを受け取ると窓枠に空の杯を置き、その傍らに腰をかけた。<br />
　そして意識して声を抑えながら、あのとき自分が見たもののことを告げた。<br />
　アヴァリスは驚くことも一笑に付すこともなく、いつもの沈黙を守りながらじっとソウリュウの話に耳を傾けていた。<br />
「……ってなわけ。なあ大将、あんたがあいつのどこを気に入って同盟組んだのかは知らねえけどよ、もし、あいつに裏があるとしたら……とんでもなく恐ろしい奴かもしれねえぜ」<br />
　方向音痴というのも表向きの言い訳に過ぎず、それを理由にさまざまな重要拠点に侵入して情報を集めているとすれば、この国にやってきていたのも、かつて自分の城を歩き回っていたのも、すべて計算ずくの行動だったということになる。<br />
　シャラの言葉を信じて開戦に踏み切ったアヴァリスにこのようなことを問うのは躊躇われたが、わだかまりを抱いたまま傀儡のごとく上のいいなりに動くような真似は、ソウリュウには出来なかった。<br />
　アヴァリスはしばらく沈黙を守ったまま、杯を気まぐれに揺らしながら水面の僅かな波紋を眺めていたが、やがてぽつりと言葉を紡ぐ。<br />
「厄介な存在だとするならば、敵に回すよりは味方に付けておく方が有益だ」<br />
「……成る程ね」<br />
　なんともシンプルな回答に、思わずソウリュウは肩の力が抜けるのを感じた。<br />
　もはや、自分ごときがあれこれ余計なことを考える必要はないだろう。<br />
　たとえ疑念が現実のものになったとしても、この神王ならばいかなる窮地も切り抜けていくに違いない。<br />
　自分はそれを信じ、彼を助けるために動くべきだ、と。<br />
「やれやれ、変に頭使ったら腹減ってきたぜ。おーい、まだ食い物残ってるか」<br />
　わだかまりの残骸を振り払うように声を張り上げ、ソウリュウは宴の賑わいの中へと踏み込んでいった。<br />
<br />
<br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　☆★☆<br />
<br />
<br />
<br />
　翌朝。紺華へと戻る同盟軍の帰還を前に、両国の神王による手続きが行われようとしていた。<br />
　両国の神王が互いの健闘と一掃の結束を誓い、署名をしたためて戦の締結とするための重要な場である。<br />
　昨夜は宴に酔いしれていた兵たちも襟元を正し、双方の神王による調印を見守った。<br />
「――調印の儀は終了した。ではこれより、我が国の勝利に多大な尽力を賜った同盟国紺華に、戦勝金を分配する」<br />
　アヴァリスの言葉とともに、手にした盆に目録を載せた月人リツキが姿を見せる。<br />
　リツキは音もないしずしずとした足取りで、シャラの前へと歩み出た。<br />
「おっ、待ってました。どーもありがとね」<br />
　ぱん、と拝むように手を合わせ、シャラは目録へと手を伸ばそうとする。<br />
　だが、指先が触れるか触れないかのところで、シャラの手はむなしく空を切った。<br />
　リツキがくるりと身を回転させ、盆を持った手を逸らしたのである。<br />
「――と、言いたいところですが。此度の軍事作戦は、正式な援軍要請のもとに行われたものではありません。それは貴国は勿論、我が国にとってもです」<br />
　その言葉に、場の兵士たちはざわざわとどよめき始める。<br />
　もちろんそのことを知らぬ者はいないだろうが、改めてこの場で公言されることには、大きな意味がある。<br />
「えっと、それは分かってるけど……つまりどういうこと？」<br />
　バランスを崩して床にへたり込んでいたシャラは、リツキの顔色を窺うように顔を上げる。<br />
　リツキはあくまで平静を保ったまま、一国の神王をきつい眼差しで上から見据える。<br />
「正式な手続きは踏まれずとも、我が国は神王である貴方様のお言葉により出兵に踏み切りました。しかし、火急のこと、我が国は貴国から出兵要請金を受け取ってはおりません。それならばこの分配金は、相殺の形で我が国の糧とすべきではないでしょうか」<br />
　本来、正式な手続きを経ずに援軍出兵をすることはあり得ない。<br />
　アヴァリス国はたしかに新たな領土を得たが、急な出兵にあたり予定外の戦費を負担することになったのも事実である。<br />
　同盟関係は仲間内の馴れ合いではない。そこを明確にすることは国家が内外に向けて果たすべき説明責任でもあり、また正式な権利でもある、と月人の冷静な視点からリツキは説いているのだ。<br />
「えー……困ったな」<br />
　立ち上がったシャラは頭を掻きながら横目でアヴァリスの様子を窺うが、当のアヴァリスも、どこか意外そうな眼差しでリツキを見つめている。<br />
　どうやらこれは、アヴァリスが指示したのではなく、月人リツキの国を守るという意識から出た発言のようであった。<br />
「出兵の決断の際にはアヴァリス様の御意志を尊重いたしましたが、国同士の取り決めに際してはお譲りすることは出来ません。いい加減な幕引きをしては、他国への示しもつかなくなります」<br />
「で、でもあのときは本当に急だったし……下手すればもう紺華は僕の国じゃなかったかもしれないんだから。そうなったらたとえ約束してたって、払うものもないじゃない」<br />
「それはそうですが……」<br />
　あのときのシャラは、本当に身ひとつの姿だった。それは、リツキも知るとおりである。<br />
　形あるものを渡せない中、シャラは危険な先陣の役目を引き受け、その間に自国の兵を呼び寄せるという策に出た。隠し通路の一件といい、この勝利はシャラの作戦なしには成し得なかったとも言える。<br />
　その事実を否定することは出来ず、リツキも口ごもる。<br />
　一歩間違えば国家の間にしこりを残しかねない、重大な問題である。ざわついていた兵たちも、今は息を呑むように、神王と月人のやりとりを見守っている。<br />
　しばしの沈黙の後、シャラが思い切ったように言葉を切り出した。<br />
「あのさ。リツキちゃんが言ってる方法が多分一番うまく収まるんだと思うけど、それだと僕の方も部隊の立て直しとかができなくなっちゃうんだよね。援軍っていうよりは自国が戦するくらいの装備で向かったわけだし」<br />
「……そうですね。その点は感謝しております」<br />
　馴れ馴れしい呼び方をされたことに微かに眉を顰めながらも、リツキはつとめて冷静に返答する。<br />
「それでさ、僕の提案なんだけど――お金を動かす代わりに紺華をアヴァリスちゃんにあげる、ってのはどう？」<br />
「……え？」<br />
　シャラが口にした言葉に、リツキだけではなく、その場に居合わせた者全員が目を丸くする。<br />
　そして一瞬遅れて、城を揺るがすほどのどよめきが巻き起こった。<br />
「おい、ちょっと待てシャラ。なんだそりゃ、お前せっかく守った自国を差し出すっていうのか？」<br />
　脇に控えていたソウリュウが慌てて飛び出し、胸ぐらを掴み上げる。<br />
　無理もない。この戦は、紺華を守るためのものだったのだ。<br />
　それを、あっさり自国の支配権を明け渡すとはどういう了見なのか。その疑問は当然だった。<br />
　険しい形相のソウリュウを諫めるように、シャラはいつもの緩い表情のまま両手を左右に振る。<br />
「あのときアヴァリスちゃんが動いてくれなければ、紺華は今頃砂蛇のものだったかもしれないじゃない。だったら、砂蛇がアヴァリスちゃんのものになった以上、紺華も一緒ってことで」<br />
「意味わかんねえよ！」<br />
「や、やめてくださいソウリュウ様。正式な調印の場で失礼なのです」<br />
　今にも殴りかかろうといわんばかりのソウリュウの袖に、リシュが慌てて縋り付く。<br />
　小さく舌打ちし、ソウリュウはシャラを掴んでいた手を離した。<br />
　襟元を整えながら、シャラが不意に憂いを含んだ微笑を浮かべる。<br />
「それに、今回の騒動って、そもそも僕がふらふら迷子になったりしなければ起こらなかったことなんだよね。いろんな人に迷惑かけちゃって、正直僕には一国を支配する資格なんてないと思ったよ」<br />
「シャラ……」<br />
　力なく紡がれる言葉に、思わず一堂は言葉を失う。ソウリュウも同じだった。<br />
　シャラの行動に疑念を抱いていたソウリュウは、アヴァリスと砂蛇を戦わせることで消耗させ、打ち倒す機会を窺っていたのではないかと考えていたのだ。<br />
　だが、今の言葉から察するならば、その読みは誤りであったと言える。<br />
　らしくないしおらしさを見せているシャラを前にし、ソウリュウはひと思いに気持ちを切り替えた。<br />
「……ならよ。この件は大将の判断に任せることにしようぜ。開戦を決めたのも大将だ、幕引きもきっちり大将にやってもらおうぜ。それで異論無いだろ」<br />
　シャラだけではなく場にいる者全員に訴えかけると、双国の将兵から異論無し、の声が湧き上がる。これまでで一番大きい、神なる王の言葉を待つ歓声だった。<br />
　それまで沈黙を守ったまま成り行きを見つめていたアヴァリスは、組んでいた腕を解き、ソウリュウたちの方へと歩み出てくる。<br />
「悪いな大将、厄介ごと押しつけちまって。でも、収拾付けられんのは大将しかいねえからよ。あんたの決断なら、誰も文句は言わねえさ」<br />
「……そうか」<br />
　短く呟き、アヴァリスは表情を変えぬまま、一歩前に出る。<br />
　大勢の兵士、そして部将たちが息を呑んで注目する中、厳かに口を開いた。<br />
「紺華の神王シャラの願い出により、この戦に絡んだ金銭授受の代わりに、紺華をアヴァリスの領土の一部とする。そして神王である鬼神シャラは部将として登用、以下将兵はすべて我が軍の部隊へと編入する――以上！」<br />
　最後は鋭く締められたその言葉で、全てが終結した。<br />
　一つの国が自治を失うという重大な決定だが、誰も異論を唱えようとはしなかった。それどころか、隣り合う兵たちと、これからよろしくな、などと挨拶の輪が出来はじめている。<br />
　それほどまでに、アヴァリスの言葉は、絶対的な重さを持っているのだ。 <br />
　そのことをソウリュウは改めて認識し、恐れにも似た畏怖とそこから派生する忠義を胸に刻んだ。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「……本当に、あの方が我が国の部将になるのですか。私は気が重いです」<br />
　主だった部将がアヴァリスの地に戻り、各自休息を取っている中。アヴァリスと共に紺華を統治するための手続きに追われていたリツキが、ふと呟いた。<br />
「お前が不平を口にするとは珍しいな」<br />
「申し訳ございません。どうも、あの方の考えは読めなくて……苦手なのです」<br />
　アヴァリスの言葉に、リツキは頭を下げながらも胸の内を吐露する。<br />
　月人である自分が、神王の選んだ部将に不平を漏らすなどあってはならないことだ。<br />
　しかしリツキは、どうしても彼へのわだかまりを拭いきることはできなかった。<br />
「読めている者など誰もいないだろう。策士の考えなど、理解できなくて当然だと思えばいい」<br />
「……そうですね」<br />
　アヴァリスからの励ましともいえる言葉を受け、リツキは微笑を浮かべる。<br />
　そしてひとつ息をつき、残りの書類に目を通しはじめた。<br />
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜Phase3へ続く〜<br />
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長かったPhase2、お付き合いありがとうございました。<br />
次の話はまだ書き始めておりませんので、しばらく間を空けさせていただきます。<br />
ちょっと予告しますと、次でいよいよ、私の愛する氷虎様が登場いたします。<br />
お話も大きく動いてきますので、お楽しみに……]]></content></entry><entry><title>連載小説：第五回</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=137504" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=137504</id><issued>2007-04-06T09:52:19+09:00</issued><modified>2007-04-07T02:52:47Z</modified><created>2007-04-06T00:52:19Z</created><summary>ハイペースの更新になっております。
他の予定もつかえているので、区切りのいいところまで一気に出してしまおうかと。
……でも、まだ続いてしまってますorz






〜黄金の砂神王〜




Phase2：紺華の鬼神（３）




「どういうことだ？　鬼神シャラ...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>連載小説</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ハイペースの更新になっております。<br />
他の予定もつかえているので、区切りのいいところまで一気に出してしまおうかと。<br />
……でも、まだ続いてしまってますorz<br />
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<strong>〜黄金の砂神王〜<br />
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Phase2：紺華の鬼神（３）</strong><br />
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「どういうことだ？　鬼神シャラが、アヴァリス軍の中にいるぞ」<br />
「なら紺華には神王が不在のはずだ。一気に攻めれば……」<br />
「なに言ってるんだ！　覇帝ソウリュウに加えて鬼神シャラまでいるアヴァリス軍を背に回すなど自殺行為だぞ！」<br />
　まさに作戦通り。アヴァリスの旗印を背に躍り出たシャラの姿に、砂蛇の軍勢は動揺の色を隠せずにいる。<br />
「馬鹿もん！　その程度のことで動揺するでないわ。あの憎っくき砂神の小童もろとも片付けてやるいい機会じゃ。さっさと迎え打てぃ！」<br />
「は、はい！　ネムド様」<br />
　しゃがれた声で叱りとばされ、兵たちは追い立てられるように出陣してゆく。<br />
　砂蛇の二つ名を持ち、アヴァリスの隣国として砂漠の地に君臨する、神王ガ・ネムド。<br />
　ゆえに地の利に振り回されることはなく、アヴァリスの数倍の国土を持つことから、かつては兵力も圧倒的であり、目の上の瘤のようなこの小国をいつか踏みつぶしてやろうと機会をうかがっていたのだ。<br />
　だが、アヴァリスが覇帝ソウリュウを破ったことは、ガ・ネムドにとって大きな誤算だった。<br />
　アヴァリスは覇帝が治めていた広大な国土とともに、臣下としてソウリュウと赤法神リシュというふたりの堕神王まで手に入れてしまった。<br />
　彼の持つ砂神の力は兵力が高ければ高いほど威力を発揮し、黄金の輝きに取り憑かれた将兵は、恐るべき破壊の波として相手に押し寄せる。そうなれば、もはや戦術レベルでは対抗するすべはない。<br />
　だからこそ、アヴァリスの統治が広がった領土へ浸透しきっていないうちに手近な紺華に侵攻し、増えた資金と土地を足がかりに対抗策を練ろうとしていたところだったのである。<br />
「それにしても、なぜ他国の軍におるのじゃ……まったく、紺華のアホ神王のやることは訳が分からぬ」<br />
　忌々しげに舌打ちし、自らは出陣せず城内へ引き返す。見晴らしのきく部屋へ移動し、深い皺の刻まれた顔をしかめながら、戦況へと目を凝らした。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　――同じ頃。紺華の国内では、まだ神王の行方を掴めていなかった。<br />
　神王不在の不安を抱えながら砂蛇とアヴァリスの戦況を監視していた紺華の国境警備兵が、別の方向から近づいてくる影に気がついた。<br />
　単騎の馬が一直線に国境を目指し、明らかに自分たちになにかを伝えたいというような身振りを見せている。<br />
　傍らの戦況を気にしつつ、ひとりが遠眼鏡をその影へと向けた。<br />
「……ん？　あれは、赤法神リシュじゃないか？」<br />
「なに、見せてみろ。……そうだ。司啓に同盟軍として進軍したときに見かけたから間違いない」<br />
　神王の中でも特徴的な彼の外見を覚えていた者は多く、不審な賊ではないと即座に判断された。<br />
　戦の最中に、堕神王でもある部将を差し向けるとなれば、なにか重大な用件に違いない。また兵を連れていないことを考えても、敵意がないのは明らかだ。<br />
　そう判断した物見たちは、紺華の旗印を掲げながら、リシュへと声をかける。<br />
「そこの馬、止まれ！　――失礼ながら、アヴァリスの部将赤法神リシュ殿とお見受けする。いかなるご用件で、国境へとお近づきになられるか」<br />
「あ、えっと……ちょっと待って下さいです！」<br />
　向こうが自分の素性に気付いていることに驚いた様子で顔を上げ、リシュは慌てて馬を制して止まらせる。<br />
　急停止の反動で振り落とされそうになりながらどうにか落ち着くと、冠と襟元を正して幼さの残る高い声を張り上げた。<br />
「ではお伝えしますです。紺華の神王鬼神シャラ殿は、アヴァリスにいますー！」<br />
「なんですと？　それはまことですか」<br />
「はい！　砂漠で道に迷っていたところをお助けしましたです。今は、紺華を狙っていた砂蛇を止めるために、アヴァリス軍の中で、一緒に戦ってくれています！」<br />
　リシュの言葉を聞き、国境の兵たちはざわざわとどよめき始める。<br />
「シャラ殿は、恩義に報いるため紺華の兵を援軍として参戦させるよう、ボクに伝令を預けてきました。皆さん、お願いしますです！」<br />
　必死に声を張り上げて訴えるリシュの姿に、紺華の兵は混乱に等しい状況に陥いり始めた。<br />
　無理もない。突如失踪した自国の神王が他国の部隊で戦い、なおかつ自国兵に出兵の指示を出しているというのである。<br />
　果たして本当なのか。本当だとしても直接神王の命を仰ぐことなく、兵を動かせるのか。口々に、兵たちは不安と疑問を湧き上がらせる。<br />
　そのとき。混乱から烏合の衆となりかけた兵を掻き分け、部将らしき貫禄を持った人物が見張り台へと姿を見せた。<br />
「失礼いたします、赤法神リシュ殿。いかに同盟国部将である貴殿のお言葉といえど、証拠もない中、にわかに信じるわけにはまいりません。なにか我が神王が貴国に在る証拠となるものをお持ちでしょうか」<br />
　証拠と問われ、リシュはすぐに懐を探る。そして別れ際にシャラから渡された『この世にひとつしかない扇子』なる代物を取り出した。<br />
「はい、シャラ殿から預かってきたものがあります！　これを見せれば、自分がこちらにいることが分かるから、と」<br />
　息を呑みながら、リシュは扇子を広げるために手をかける。<br />
　この世にひとつと言われた扇子である。一体どんなものなのか気にはなっていたが、さすがに使いとして渡された品を勝手に弄るわけにはいかず、開くことは出来なかった。<br />
　だが今は、この品に命運を賭けるしかない。<br />
「これです！」<br />
　そう叫びながら、少しでも目立つよう、広げた扇子を頭上へと掲げた。<br />
　部将が監視兵から遠眼鏡を受け取り、それをじっと覗き込む。<br />
　祈るような気持ちで、リシュは重い沈黙の間を待った。<br />
「……あれは。シャラ様、まだあんなものを持っていらしたのか……」<br />
「え、まさかアレですか？　うわっ、本当です！」<br />
「あんなものを使いの品として持たせるだなんて……たしかにシャラ様のもの以外の何でもないことは分かりますが……恥ずかしい」<br />
　先ほどとは違うざわめきを感じ、リシュはおそるおそる顔を上げる。<br />
　すると見張り台では部将も兵卒も一様に顔に手を当て、深い深い溜息をついているという異様な光景が広がっていた。<br />
「え……これ、何かまずいものだったんですか」<br />
　紺華兵の様子が気になったリシュは、差し上げていた扇子を下ろして、自分の方に表側を向ける。<br />
　そして、彼らが示していた反応の意味を、一瞬で理解した。<br />
　――その扇子は上品な色彩で紺華の旗紋が描かれているもので、それだけならば非常に美しいものである。<br />
　にもかかわらず、その上から遠慮のない悪筆そのものの筆遣いで『鬼神』と書き込まれていたのだ。墨も下品に垂れて飛び散り、せっかくの図柄もほとんど判別不能だった。<br />
「……しかも、【鬼】の字が間違ってるのです。払い一本でいいところに【ク】を乗せちゃってるのです……」<br />
　さらなる決定的な汚点に気付き、さすがのリシュも言葉を失った。<br />
　たしかに、これはこの世に一つしかない、シャラの持ち物だが。<br />
　こんなに恥ずかしいものを証拠として持ってこられては、紺華の人間とすれば穴があったら入りたい心境だろう。<br />
「す、すみませんです。ボク悪いことしちゃいましたか」<br />
　思わず、そんな言葉まで口を次いで出てしまう。<br />
「いえいえ、とんでもない。こちらこそ、お見苦しいものを目に触れさせてしまい申し訳ございませんでした」<br />
　リシュの言葉を、部将は慌てて手を振って否定する。<br />
　そして大きく咳払いをひとつして、場の空気を切り替えた。<br />
「皆のもの、赤法神リシュ殿の言葉に間違いはない。リシュ殿が預かってきた参戦の詔を神王様の命とし、アヴァリス軍への援軍として直ちに出兵の手筈を取れ！」<br />
「はっ、承知いたしました！　すぐに伝令を送ります！」<br />
　兵たちが素早く動き出し、城へと伝令の旗印を送る。銅鑼の音が響き、兵たちの顔も戦場に赴くものの厳しさを見せ始めた。<br />
「あ……ありがとうございますです！」<br />
　背負っていた任を果たした清々しさと安堵に包まれ、リシュは深く頭を下げる。<br />
「いえいえ、こちらこそ神王様を保護していただきありがとうございました。では、お手数おかけしますが、合流までリシュ殿に先導をお願いできますでしょうか」<br />
「はっ……はいです！　うう……またも責任重大なのです」<br />
　反射的に同意したものの、またも新たな重責を背負うことになってしまったことに、リシュは思わず涙を浮かべた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　日も大きく傾き始める中、アヴァリス軍と砂蛇軍が正面から激突する戦場の只中では、一進一退の緊迫した攻防が続いていた。<br />
　兵力で勝る砂蛇も、部将の才で上回るアヴァリス軍の前では次第に士気を失い、戦線を離脱する部隊も出始めてきている。しかしアヴァリス側も、徐々に兵力を削がれ、思い切った攻めが難しくなり始めた。<br />
　このまま兵力の補充が出来なければ、一旦撤退も考えなければならない。<br />
　その判断を迫られる状況に、さしかかりつつあったとき。<br />
「アヴァリス殿ー、シャラ殿ー。遅くなりましたですー」<br />
　戦場には似つかわしくない高い声に、アヴァリスの軍が振り返る。<br />
　するとそこには、紺華の旗印を掲げた軍勢の姿があった。リシュを先頭に、援軍と呼ぶには充分すぎるほどの軍備を整え、こちらへと向かってきている。<br />
「おっ、うまくやってくれたねリシュちゃん。あとでいっぱいお礼してあげないと」<br />
　自国の旗印を目にし、シャラが嬉しそうに目を細める。<br />
「でも、紺華の旗に追われるリシュ殿はちょっと可哀相ですね……」<br />
「最初に龍戒から攻められたとき、紺華も援軍に行っていたはずですしなあ」<br />
　ひっそり囁く部将たちの声は、いかにも誤魔化してます、という軽い笑い声でかき消された。<br />
「……ざっと1500はいるな。これだけ援軍が来れば、雑魚を蹴散らして押し切れる。行くぞ！」<br />
　援軍の数を一瞬で目算し、アヴァリスは手にした槍を構え直すと、砂地をもろともせぬ軽やかな駆け足で敵陣へと切り込んでいく。<br />
「アヴァリスちゃんの場合は、別に自軍の兵の数なんて関係ないような気がするけどねえ」<br />
　舞い散る木の葉を払うかのごとく、呆気なく敵兵をなぎ倒していく砂神の姿を眺めながら、シャラは小さく肩を竦める。<br />
「よっし、じゃあ僕らも行こうか。お前たち、紺華の危機に動いてくれた同盟国に、全力で勝利をもたらそう！」<br />
　その檄に、紺華の軍から勇ましい雄叫びがこだまする。疲れの見え始めたアヴァリス軍も、彼らの士気に刺激され、再び気力を振り絞る。<br />
「あの砂神様は、絶対転進なんて考えないからね。死ぬ気で進めー！　あ、でも死んだらだめだからねー！」<br />
　相変わらず気の抜ける色を交えつつ、シャラは部隊の指揮を執り始めた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「あー、くっそー。退屈だぜ……」<br />
　そんな盛り上がりを遠目に眺めつつ、気の抜けた恨み節を呟く男の姿があった。<br />
　無論、シャラから別働隊として待機するよう命じられていたソウリュウである。<br />
　たしかに、シャラの指定した場所には、彼の言っていたとおりの地形があった。丘というよりは地形が一部隆起した岩場のような場所だが、いい目印になる同じような背丈の三本椰子があり、そこに上ると戦場の様子も大まかながら肉眼で見渡せた。<br />
　紺華の援軍が来たことも確認でき、このままでは自分たちはここに放置された状態で戦が終わりかねない。<br />
「勿論、有利に進んでるのはいいことなんだがな……くそ、体が疼くぜ」<br />
　主戦場から遠く離れたこの場所でも、砂神の力の発動はびりびりと伝わってくる。闘争本能が否応なしに高められる中、戦うべき相手がいないというこの状況は、正直耐え難い苦痛だった。<br />
　そもそも、ここに待機することに何の意味があるのか。自分はシャラにからかわれただけなのではないだろうか。日の傾きが大きくなるにつれ、そんな疑念さえ湧いてくる。<br />
　それはソウリュウだけではないようで、引き連れてきた兵たちも士気こそ落ちていないものの、だんだんと戦に対する集中力が薄れつつあるのが感じられる。<br />
　傾いた陽に長く伸びた影が、より色濃く戦況の変化を映し出す。<br />
　どうやら籠城戦に突入した模様であり、ここまでくれば砂神の力で押し切るのみだろう。<br />
「ったく、もうやってらんねえ。どうせもう城も落ちそうだし、向こうに合流して……ッ？」　<br />
　しびれを切らして動こうとしたソウリュウは、不意に自分の足下が揺らぐのを感じる。<br />
　地震かとも思ったが、それほどの大きな揺さぶりではなく、むしろ地下で何かが蠢いているかのような不自然な振動である。異変を感じてか、馬も蹄で足下の岩を掘るような仕草を見せている。<br />
　何かある、とソウリュウが目配せすると、兵たちもすぐに気を切り替えて武器を構える。<br />
　じっと息を殺し、地下から伝わる振動に五感を集中させた。<br />
　研ぎ澄ました神経が感じ取ったのは、銃器の音、人間の足音――そして、声。<br />
　そう確信した、次の瞬間。<br />
　ガコンッ、という大きな音と砂埃が立ち上り、ソウリュウたちのいる岩場のすぐ下に巨大な穴が姿を現した。<br />
　いや、あらかじめそこに穴が掘られており、隠されていた扉が開かれたのである。<br />
　そして、そこから姿を見せる、人、人、人。全てが、武装した兵士であった。<br />
　最後に手を引かれるような格好で、全身に深い皺を刻んだ老人が這い出てくる。<br />
「ふう、なんとか逃れたわい。さすがに奴らも、儂が万一に備えて地下通路を掘っていたことは知らんじゃろう。このまま闇に姿を隠して、油断したところに奇襲をかければ……」<br />
「おい」<br />
　頭上からソウリュウが短く声をかけると、老人は腰が抜けんばかりに飛び上がり、砂の大地へ尻餅をついた。<br />
「き、貴様は覇帝ソウリュウ！　なんでこんなところにおるんじゃっ！」<br />
「なんか知らねえけど、シャラの奴にここで待機してろって言われたんだよ。なるほどな、城からの脱出口がここまで延びてたってわけか。さすが蛇、狭いところ好きそうだな」<br />
「な、なんじゃとっ?!　あの紺華のアホ小僧がっ……？」<br />
　ソウリュウの言葉は、この老人が砂蛇ガ・ネムドであることを確信したものであった。　さんざん焦らされた末に湧いて出た大金星である。取り逃がすつもりなど、さらさら無かった。<br />
「どういうことじゃ。この地下道は儂と、ごく一握りの者しか知らんはず……」<br />
「さあ、その辺は俺も知らねえよ。それより、ぐだぐだとぐろ巻いてると、このまま踏みつぶしちまうぜ？」<br />
　鼻息荒く突撃の指示を待つ馬を制しながら、ソウリュウは不敵な笑みを浮かべる。<br />
「く、くそっ……退却じゃ！　逃げるぞっ！」<br />
「退却ってどこへです。もう城にはアヴァリスの旗が……」<br />
「ええい、とにかく遠くへじゃ！　ここで骸になりたいのかっ！」<br />
　すでに士気など消え失せている部隊の尻を叩くように怒鳴りつけ、ネムドたちは無様に背を見せて逃走を始める。<br />
「おっと、逃がしゃしないぜ。お前らもいい加減待ちくたびれただろ。存分に暴れてやれ！　絶対に取り逃がすなよ!!」<br />
　ソウリュウの檄に、部隊から歓喜さえ伺わせる轟きが上がる。<br />
　腰の太刀に手をかけながら、ソウリュウは一気に岩肌を駆け下りた。<br />
<br />
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜（４）へ続く〜<br />
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<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/vsblog/lines.gif"><br />
]]></content></entry><entry><title>連載小説：第四回</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=136295" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=136295</id><issued>2007-04-04T20:07:19+09:00</issued><modified>2007-04-04T11:09:50Z</modified><created>2007-04-04T11:07:19Z</created><summary>







〜黄金の砂神王〜




Phase2：紺華の鬼神（２）




「あのね、僕。海を見たかったんだよ」
「……は？」
　まったく話の流れに沿わない切り出しに、思わず一堂気の抜けた声を上げてしまう。
　なにせここは砂漠の国アヴァリス。海とは接点が...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>連載小説</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<br />
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<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/vsblog/lines.gif"><br />
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<strong>〜黄金の砂神王〜<br />
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Phase2：紺華の鬼神（２）</strong><br />
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<br />
「あのね、僕。海を見たかったんだよ」<br />
「……は？」<br />
　まったく話の流れに沿わない切り出しに、思わず一堂気の抜けた声を上げてしまう。<br />
　なにせここは砂漠の国アヴァリス。海とは接点があるはずもない。<br />
「紺華から海っていうと……アヴァリスとはまるっきり反対方向ですよ」<br />
　地図上の位置関係を思い浮かべてリシュが問うと、そうなんだよねえ、とシャラ本人も首を傾げる。<br />
「僕としては、海岸に食後の散歩に行こう、って感じで出発したんだけど……どういうわけか辿り着いたのは、海岸じゃなくて砂の海だった、ってわけ」<br />
　ははは、と軽薄な笑い声を上げながら、シャラが頭を掻く。<br />
「それで、近場に出るときのような草履姿だったわけですか……」<br />
「うん。さすがにあれで砂漠を歩くのはちょっとしんどかったなあ」<br />
　発見時にシャラの軽装な身なりを不審がっていた砂狐アン・メイルも、納得したというよりは呆けたような表情を浮かべている。<br />
「……そうだ。思い出したぞ」<br />
「どうしたんですか？　ソウリュウ様」<br />
　不意になにか蘇る記憶があったらしきソウリュウが、眉間に皺を寄せながら語り始める。<br />
「前にこいつが同盟国交易の会議で龍戒に来たとき、便所に行くっていったままいつまで経っても戻ってこねえから、ちょっと休憩にするかと思って部屋に戻ったんだよ。……そしたらこいつ、俺の部屋の寝床でグースカ寝てやがったんだ!!」<br />
「あー。あれは、龍戒のお城って広いから、迷ってるうちにあそこに着いて、歩き疲れたから休ませてもらっただけだ、って言ったでしょ」<br />
　ビシッ、と音がしそうな勢いで指を突きつけるソウリュウを、これまたシャラは気の抜けた口ぶりであしらってしまう。<br />
「なにをどうやったらあんな奥まで入り込めるのか、説明してもらおうじゃねえか」<br />
「だから迷ってたんだってー。僕だってあそこがソウリュウちゃんの寝床だなんて思わなかったよ。知ってたら寝台の下とか調べてみたのに」<br />
「何・に・も・ねえよっ！」<br />
　やけに力一杯否定して、震えるほど拳を握りしめていたソウリュウがついに襲いかかる。<br />
　繰り出された拳をシャラがひらりとかわし、ついにいい大人である神王ふたりの鬼ごっこが展開される羽目になってしまった。<br />
　神王であるアヴァリスがそこにいることも忘れ、走り回るわ物陰に隠れるわの大騒ぎである。<br />
　普段は荒い部分こそあれ、才気ある者の風格を感じさせるソウリュウだが、どうやらこの鬼神とは相当相性が悪いらしい。<br />
「寝台の下って、なにがあるんでしょうか？」<br />
「さ、さあ……とにかく、シャラ様の方向音痴は厄介だというお話ですよね」<br />
　神に等しいとされる神王同志の子供のような争いに、アン・メイルは苦笑しつつ話をまとめる。リシュの素朴な疑問は、大人の礼儀として誤魔化した。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「失礼いたします！　物見より伝令が入りました」<br />
　緩みきった空気を断ち切るように、突然、衛兵が息を切らして飛び込んできた。<br />
　荒々しく戸を叩いて駆け込んできた衛兵に、月人リツキが鋭い眼差しを向ける。<br />
「客人のある中、騒ぎ立てるものではありません。無礼ですよ」<br />
「も、申し訳ございません。火急の件にて、神王さまに報告をと駆けつけて参りました。――いえ、むしろそのご客人にまずお伝えしたく存じます」<br />
「え、僕に？」<br />
　片膝をついて頭を垂れる衛兵の言葉にただごとでない雰囲気を感じ、一堂は表情を硬くする。<br />
　逃げ回って戸棚の陰に隠れていたシャラも、相変わらずの空気を読めていない態度ながら、ひょこりと顔を出した。<br />
　衛兵は顔を上げてシャラの方を向き、はっきりと頷く。<br />
　そしてアヴァリスの方を向き、主君の命を仰いだ。<br />
「火急の用とあったな。簡潔に報告しろ」<br />
「はっ、では報告いたします。――我が国、そして神王シャラ様の紺華とも隣国である『砂蛇』が軍備を整え、出兵と取れる動きを見せています。兵の向かう先は、紺華との国境。おそらくは今日中、遅くとも一両日中にも、紺華に攻め入ろうという体制です！」<br />
　早口に力強い口調で告げられた内容は、場の空気を張り詰めさせるのに十分すぎるものであった。<br />
　砂蛇は、アヴァリスと同じように乾いた国土でありながら広大な領土と軍備を持ち、老練たる蛇眼の神王ガ・ネムドが治める国である。<br />
　指揮を執るべき神王が不在の紺華に攻め入られれば、相当な痛手を被るのは間違いない。最悪、シャラの作り上げてきた国は滅亡の運命を辿るだろう。<br />
「うっそ……なんであのじーさん、こんなときに」<br />
「うちの領土がでかくなってきたのを見て、自分も押されないように、手近なところを取っておくつもりなんだろ」<br />
　まあこの国がでかくなったのは俺が負けたからだけどな……と、ソウリュウは苦々しい表情で呟く。<br />
　だがその言葉は自分の過去を悔いているというよりは、さすがに事態の緊迫性を理解して動揺し始めているシャラを気遣ってのものだった。<br />
「どうしよう……このままじゃ、僕の紺華がぐちゃぐちゃに踏みつぶされちゃうよ」<br />
　当のシャラは、青ざめた表情で力なく床に崩れ落ちてしまった。<br />
「だったら、すぐ国に帰った方がいいんじゃないですか？」<br />
　心配そうに駆け寄るリシュの言葉に、ソウリュウが忌々しげに首を振る。<br />
「無理だな。今すぐここを出ても、国に戻って軍備を整えて指揮を執るには時間がなさ過ぎる。下手に動いて神王が不在なことに気付かれたら最悪だしな。もちろん国に残ってる部将は戦の準備をしてるだろうが、最終的に兵を動かすには神王の命令がなきゃどうしようもねえ。」<br />
「そんな！　それじゃ紺華は……」<br />
　このままシャラは、自分の国が攻め滅ぼされるのをただ見ているしかないのか。<br />
　場に、重苦しい沈黙が広がる。<br />
<br />
<br />
「――アヴァリスちゃん！」<br />
　その沈黙を破ったのは、シャラ自身の言葉だった。<br />
　呼び方こそどこかふざけた調子だが、切実な叫びに等しい声の色に、アヴァリスは無言のまま、彼の方を向き直る。<br />
「無理を承知でお願いする！　紺華を助けるために、兵を動かしてくれ！」<br />
　シャラは膝を付いた姿勢のまま両手を床に付け、深々と頭を下げた。いわゆる土下座の体制である。<br />
　彼の性格からは考えられない行動に一堂が驚きを隠せずにいる中、月人のリツキは容赦なく鋭い言葉を浴びせる。<br />
「どういうことです。我が国に、砂蛇と戦をしろとおっしゃるのですか」<br />
「そこまでは言えないよ……だからせめて、砂蛇との国境に兵を集めて欲しいんだ。そうすれば後方を気にして、紺華を攻める足を止めるかもしれない」<br />
　あくまで低姿勢に懇願するシャラだが、この国と神王を支えるために存在するリツキは、そのような感情的な態度には動かされない。<br />
「我が国と砂蛇の関係は険悪状態にあります。そんなことをすれば、すぐに砂蛇は我が国に攻め込んでくるでしょう。紺華のかわりに我が国が損害を被っても構わないと――」<br />
「やめろ」<br />
　リツキの言葉を片手で遮り、それまで沈黙を守ってきたアヴァリスが立ち上がると、一歩前にあゆみ出る。<br />
　王たるものの風格か、神としての力の為せるものか。ただそれだけで、動揺の広がっていた場の空気が、凛と引き締まるかのようだった。<br />
「も、申し訳ございませんアヴァリス様。出過ぎた真似をいたしました」<br />
　はっと気付いたようにリツキは詫びると、奥へと引き下がってしまった。<br />
　アヴァリスは、頭を下げたままのシャラの前で立ち止まり、頭上から彼に語りかける。<br />
「道に迷って我が国にやってきたという、お前の話は信じよう。そして同盟国として、神王が頭を下げた願いを援軍要請と受け止めた」<br />
「アヴァリスちゃん！　じゃあ……」<br />
　ぱっと顔を上げるシャラに、アヴァリスは小さくだが、たしかに頷いた。<br />
「だが、単なる威嚇のためだけに兵を動かしはしない。――この機に、全力で砂蛇を叩く！」<br />
　力強く放たれたその言葉は、神王の名の下に、国家の威信と存亡を賭けた開戦の合図であった。<br />
「おお！　そうこなくっちゃな。脅しだけかけて退散なんざ、男のすることじゃねえぜ」　ぱん、と掌に拳を打ち付け、ソウリュウは士気の高まりを誇示する。<br />
「い、戦ですか……怖いけど、シャラ殿の国が襲われるのをただ見ているわけにはいかないのです。ボクも頑張りますっ！」<br />
「ううっ……ありがとうアヴァリスちゃん、ありがとうみんなー!!」<br />
　あたりに花を散らすほどの感涙にむせび、どさくさに紛れてリシュに抱きつこうとしたシャラだが、すかさず繰り出されたソウリュウの蹴りで見事に止められる。<br />
「なに勘違いしてんだこのボケ。てめーも出陣するに決まってるだろ」<br />
「え、え？　そうなのアヴァリスちゃん」<br />
　くっきり足跡が付いた顔面を押さえながらシャラがアヴァリスの方を振り返ると、彼はすでに臣下の部将たちと、シャラに割り当てる兵数の算段に入っていた。<br />
「大将は援軍だ、って言っただろうが。紺華の兵力として、てめーも戦うんだよ」<br />
「そ、そんなー……僕めんどくさいこと嫌いなのに」<br />
　ぼそり、と呟いたシャラの言葉を、ソウリュウが聞き逃すはずもない。<br />
「おーい大将、シャラがやっぱ援軍いらねーって」<br />
「う、うそうそ！　ちゃんと僕も戦うってば！　僕の紺華を守るために頑張るよー！」<br />
　半泣き状態のシャラは、ソウリュウに後ろから襟元を捕まれ、ずるずると引きずられていった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　開戦の詔を受け、早急に兵たちは軍備を整え始めた。狭い国土故に兵たちを集結させるのも容易であり、瞬く間に部隊が編成させる。<br />
　ソウリュウも一部将として、アヴァリスに編入されて初めて兵を指揮する立場となる。戦に不慣れなリシュは、当面ソウリュウの部隊に付随する形の配属となった。<br />
　最大の目的は、紺華への進軍を止めることである。一刻を争うため作戦は移動中に練ることとなり、部将たちを先頭に集めた形で、砂蛇との国境へ向け出陣した。<br />
「で、どうするんだ大将。砂蛇とは長い間やりあってるだろうから、そっちのほうが詳しいと思うけどよ」<br />
「他の領土にいる兵を招集する時間がなかった分、兵力ではこちらが不利だ。本来なら、同盟国の援軍を得て挑むべきだが……」<br />
　ちらり、とアヴァリスは視線だけを、横を進む同盟国の神王に向ける。<br />
　あははは、と乾いた笑いを発しながら、シャラは気まずそうに笑った。<br />
「で、でもアヴァリスちゃん強いし、ソウリュウちゃんだっているし、大丈夫だよ」<br />
「たとえ勝ったって、この戦で兵力ごっそり削られたりしたら、今度は他の国に攻め込まれるだろうが。そうなったら責任取れるのか？　ん？」<br />
　今度はソウリュウに睨まれ、シャラは気まずそうに手綱を握りしめる。<br />
　戦国乱世の中、敵は目の前にいる国だけではない。隙を見せれば、あっという間に他の国が領土を狙ってくる。<br />
　つまりこの戦は、自軍の損害を最小限に抑えつつ、確実に勝利しなければならない一戦なのだ。<br />
「うーん……よし、じゃあこうしよう」<br />
　しばらく身を縮めたまま唸っていたシャラは、ふと何か思い立った表情で顔を上げる。「先陣を切るのは僕にやらせてくれ。アヴァリスの軍に僕がいると知ったら、向こうも多少は動揺するはずだ。その隙を突いて、アヴァリスちゃんはお国の部下たち連れて暴れたいだけ暴れてちょうだいな」<br />
　そこでいったん言葉を切り、シャラはなにやら袖の袂を探りながら、後方にいるリシュを振り返る。そして、取り出したものを彼に向かって放った。<br />
　リシュは慌てて手を伸ばし、なんとかそれを受け止める。<br />
「え？　これ……」<br />
　手の中のものをまじまじと眺め、リシュは大きな紅い眸を丸くする。<br />
　それは取り立てて特別なものとは思えない、やや大ぶりの扇子だった。<br />
「あのね、それはこの世で僕しか持っていない扇子なの。リシュちゃんは紺華の国境監視砦まで行って、僕の名の下に紺華の兵を動かして欲しいんだ。それを見せれば、こっちに僕がいるって分かるから」<br />
「そ、そうなんですか？　でも、それならシャラ殿が直接行けば……」<br />
「僕は先陣のお役目があるからさ。それに、リシュちゃんを戦場に出して危険に晒したくないし」<br />
　わざとらしく片目を閉じてみせるシャラに、リシュは不安を残しながらも頷くしかなかった。<br />
　なにせ、揉めている時間はない。国境の砦は、もう視界に影を見せているのだ。<br />
　それに、普段の振る舞いからは想像しにくいが、シャラは奇策の名手として知られる人物でもある。自然と、シャラの言葉を中心に作戦が組まれていく形になった。<br />
「で、俺はどうすればいいんだ。大将と一緒に暴れてていいのか？」<br />
　いまだ指名が来ていないソウリュウが問いかけると、シャラはいや、と首を振る。<br />
「ソウリュウちゃんには、動きの速そうな兵を率いて別に動いてもらいたいな。砂蛇の城の裏手に回ってから紺華寄りの方角――あっちの方に行くと、ちょっと小高い丘みたいなところがあるんだよね。そこの、同じような背丈の椰子が三本生えてるあたりで待機していてくれないかな」<br />
「はあ？　なんだそれ」<br />
　やたらと具体的でありながら意図が全く分からない指示に、ソウリュウは気の抜けた声をあげてしまう。指さされた方角を向いても、国境を越えていない今の場所からではなにも見えず、その方向に本当にそんな地形があるのかも分からない。<br />
　しかも、筋金入りの方向音痴、シャラの言葉である。容易には承諾できない、とソウリュウは眉を顰める。<br />
「行かないなら行かなくてもいいけど、そのせいで負けても知らないよ。そうなったら、責任は僕じゃなくてソウリュウちゃんの方に行くからね。――さて、じゃあそろそろ先陣は突撃しますか！」<br />
「あっ！　てめーっ」<br />
　ソウリュウが反論する間もなく、シャラは馬に鞭打って前へ出る。そして自分が率いる事になった兵たちに合図を送り、勢いよく駆けだした。<br />
　もう、後には引けない。これまで決めた策の通りに、部隊が動き出す。<br />
「砂蛇のみなさん、こんにちはー。アヴァリス軍の鬼神シャラ、先陣切らせてもらいまーっす!!」<br />
　シャラの気の抜けた名乗り声が、高く澄み渡る砂漠の空に響いた。<br />
<br />
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜（３）へ続く〜<br />
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]]></content></entry><entry><title>連載小説：第三回</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=131978" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=131978</id><issued>2007-04-01T05:49:50+09:00</issued><modified>2007-03-31T20:49:47Z</modified><created>2007-03-31T20:49:50Z</created><summary>この作品のキャラ設定は、この話を書くために用意したものです。
管理人の他の創作物とは、被る部分はあっても同じではありません。
そしてあくまで管理人の主観によるキャラ立てですので、広い心で受け止めて下さい。








〜黄金の砂神王〜




Phas...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>連載小説</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[この作品のキャラ設定は、この話を書くために用意したものです。<br />
管理人の他の創作物とは、被る部分はあっても同じではありません。<br />
そしてあくまで管理人の主観によるキャラ立てですので、広い心で受け止めて下さい。<br />
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<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/vsblog/lines.gif"><br />
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<strong>〜黄金の砂神王〜<br />
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Phase2：紺華の鬼神（１）</strong><br />
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「へー、もうここで国境か。本当にちっせえ国だな」<br />
「ははは、全くその通りです。あちら側が砂蛇、こちらはもう紺華ですね」<br />
　早く馴染むには国を知ることだ、という砂神アヴァリスの命により、堕神王としてこの国に仕える事となった覇帝ソウリュウと赤法神リシュは、部将たちの案内を受けながら国内の要所を巡っていた。今はちょうど、国境を警備する兵たちの砦を眺めているところである。<br />
　三国と国境を接する不安定な地理だが、国の小規模さゆえに国内での移動には時間はかからない。ましてこの砂地である。慣れない他国の侵略者より、根付く者たちのほうが身軽に動けるのは当然の理だった。実際騎馬兵の多いソウリュウの軍も、それで痛い目を見たのである。<br />
　愚民の居住地域はオアシスの周辺に限られ、よほど深入りされない限り戦闘に巻き込むこともない。<br />
　そして見る限り、国境の警備も穴はない。そう簡単に傾く国ではないと言えた。<br />
「あーあ、なんか悔しいぜ。もうちょっと情報集めてから攻め込むんだったな」<br />
　思わずソウリュウがぼやくと、案内役として先を進んでいた砂狐アン・メイルが振り返る。<br />
「そう簡単に他国に情報は漏らしませんよ。私は同盟国より交換派遣されてきたものですが、実際このように国内入りして案内いただくまで、ここまでの強固な国だとは思いませんでしたもの」<br />
「へえ……まあ今日の同盟も、明日の敵かも知れねえもんな」<br />
　その言葉に、アン・メイルは複雑な笑みを浮かべる。<br />
　不老不死の代償として子孫を残せない神王にとって、腹心の部下を他国に派遣するというのは、政略結婚にも等しい重さを持つ外交手段であった。<br />
　敵を陥れるために『敵の敵』と手を組んだり、同盟国を頼りとして強気に出る国を挫くために同盟破綻の罠をし向けたり。国と国との戦いとは、決して戦場で剣を交えるだけのものではないのである。<br />
　結局、自分は負けるべくして負けたのかも知れない。<br />
　砂神の瞳の輝きを思い出す日輪を仰ぎながら、ソウリュウはぼんやりと考えていた。<br />
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「――ん？　失礼。ちょっと止まりますよ」<br />
「どうなさいました、将軍」<br />
　少し先を進んでいた将軍アーヌライが、不意に手綱を引いて馬を止める。その言葉と制止の仕草を見て、ソウリュウとアン・メイルもそれに倣った。<br />
　そこにようやく、後方からリシュの馬が追いついてくる。<br />
「はー、やっと追いつきましたです。なんでお馬に乗ってもボクだけ遅いんですか」<br />
「飼い主に似たんだろ。――で、どうした。なんかあったのか」<br />
　馬に乗っているのになぜか息を切らしながら泣き言を漏らすリシュを適当にあしらい、ソウリュウは先陣に問いかける。<br />
「はい。あの先に、どうやら人が倒れているように見えるのです」<br />
　そういって将軍は眼前の方向を指し示すが、どう目をこらしてみてもソウリュウには果てしない砂の海しか見て取れない。<br />
「ソウリュウ殿。将軍アーヌライは、朱雀の才能の持ち主です。彼が見つけたというならおそらく本当でしょう」<br />
　朱雀。戦場においては敵将の居場所を即座に見つけ、単騎で挑みかかることで討ち取る確率を上げることのできる才である。それは、並外れた視力を持っているということでもあった。<br />
「成る程な。ならさっさと助けた方がいいんじゃねえか。こんなとこでぶっ倒れてたら、干からびるか砂に埋まるかどっちかだぜ」<br />
「そうですね。急ぎましょう」<br />
　互いに頷き合い、馬に鞭を入れる。<br />
「え、え？　何で急に動くんですかー」<br />
　ひとり状況を掴めていないリシュが、またも取り残されそうになり、慌てて後を追い始めた。<br />
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「あー、こりゃ文字通り行き倒れだな」<br />
　馬を下りてその人影に歩み寄ったソウリュウたちは、思わずそう呟いた。<br />
　その人物は、日よけも杖も持たず、砂の上に俯せに倒れ込んでいた。最初から持っていないのか盗賊にでも剥がれたのか、旅荷物らしきものも見あたらない。<br />
「靴がどう見ても砂漠仕様ではないですね……まるで散歩をしていたら砂漠に迷い込んでしまった、とでもいうような姿です」<br />
「おいおい、よりによってそんな奴いねえだろ。国境だって越えてるんだし」<br />
　首を傾げているアン・メイルに思わず突っ込みを入れるソウリュウだが、確かにその表現が一番しっくり来る。<br />
「まあ、とりあえず起こしてあげましょう。このままでは窒息しかねません」<br />
　様々な疑問は渦巻くものの、まずはそれが先決だと、ふたりの部将が肩に手をかけ一気に上半身を起こさせる。<br />
　反動で大きく上体が揺れ、量の多い赤毛の間からばさばさと砂が舞い落ちた。<br />
　その前に膝を突き、ソウリュウが顔の砂を払ってやる。<br />
「……ん？　こいつは」<br />
　思わず手を止め、顔を寄せて目の前の人物を凝視する。<br />
　それは見覚えがあるというよりは、むしろあまり見たくない分類に入る顔で――<br />
「……ず……水ちょー……だいっ！」<br />
「おわっ？！」<br />
　突如、目の前の行き倒れが掠れた声を漏らしたかと思うと、肩を支えていたふたりの腕を振り払い、ソウリュウに縋り付いてきた。<br />
　いや、そのような生やさしいものではなく、このまま絞め殺そうと言わんばかりの力強さである。<br />
「は、離せっ！　俺締め上げたって水なんか持ってねえぞっ」<br />
「……にーがーさーなー……い、もんねー……くす」<br />
　必死に振り払おうとソウリュウはもがくが、先ほどまで行き倒れそのものだったとは思えない腕はびくともせず、逆にぎりぎりと締め付けの力は上がっていく。<br />
　ついには、ソウリュウの方が力に負け、砂の上へと押し倒されてしまった。<br />
　あまりの事態に、将軍ふたりも手を出せずうろたえてしまう。<br />
「はー、やっと追いついたです……ってどうしたんです？」<br />
「こっちが知りてえ……っつの」<br />
　そこに、またも空気を読めない遅れようでリシュが辿り着いた。馬の上で首を傾げるリシュを逆さに見上げながら、ソウリュウは必死でこの恐ろしい相手を引き剥がそうとする。<br />
　その人物へと目をやり、リシュが大きな紅い瞳を瞬く。<br />
「あれ？　その人――鬼神、シャラ殿ですか？」<br />
　リシュがその名を口にした途端、締め付けていた腕からふっと力が抜ける。そして糸の切れた操り人形のように、ソウリュウの胸へと崩れ落ちた。<br />
「……ああ、それしかないと思うぜ」<br />
　なんとも忌々しげに呟いて、ソウリュウもがくりと意識を失った。<br />
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　　　　　　　　　　　　☆★☆<br />
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「いっやー、ごめんねソウリュウちゃん。もう本当に干からびそうでさあ、僕も生き残るのに必死だったわけよ」<br />
「あんだけ人締め上げる力があったくせに何言いやがる。それに神王は死なねーっつの」<br />
　水と食事を振る舞われてすっかり元気を取り戻した元・行き倒れの横で、ソウリュウは忌々しげに首筋に残った絞め跡をさすっている。<br />
　――鬼神シャラ。<br />
　それが、この人物の名である。<br />
　紺華を治める神王として君臨し、どんな強敵を前にしても怯まないそのさまは、『鬼神』として恐れられている。<br />
　だが、彼をよく知る人物は、全く違う意味で彼を恐れていたのだ。<br />
「おーいリシュちゃん、水のおかわりくれる？」<br />
「あ、はい。どうぞです」<br />
　不躾な呼びつけにも丁寧に応じ、リシュはちょこんと彼の前に膝を付いて水差しから水を次ぐ。<br />
　注ぎ終えて離れようとするリシュの肩を、不意にシャラは掴んで顔を寄せてきた。<br />
「いやー、前から思ってたけど、君ホント可愛いよね」<br />
「え、ええっ？」<br />
　唐突な耳元での囁きに、リシュは顔を真っ赤にしてうろたえる。<br />
「どう？　この際部将なんかやめて僕の月人に――」<br />
「いい加減にしろっ」<br />
　ごつん、と音がするほどの勢いで、シャラの頭にソウリュウの拳が炸裂した。<br />
　頭を抱えて悶絶しているシャラから、ソウリュウはまるで猫の子のように襟首を掴んでリシュを引き離す。<br />
「ちぇー、怖いお父さんの監視つきかー」<br />
「だれが父親だ、だれが！」<br />
　またも保護者認定され、ソウリュウはもう一発くれてやろうかと言わんばかりに拳を振るわせる。<br />
「は、離してくださいですソウリュウ様、首絞まっちゃいます〜」<br />
　掴み上げられたままのリシュが、悲痛な声を上げながらばたばたともがいていた。<br />
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　――そう。<br />
　彼の真の恐ろしさは、鬼神の才などではなく。<br />
　このつかみ所のなさ過ぎる、人を食った性格だったのである。<br />
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「来ていたのかシャラ。訪問するという連絡は受けていないが」<br />
「やっほー、アヴァリスちゃん久しぶり。お邪魔しちゃってまーす」<br />
　ほどなくして、執務を終えたらしきアヴァリスが姿を見せた。この国の神王である彼にも、シャラは全く変わらぬ緩みきった態度のままで、暢気に手など振っている。<br />
「あ、あのアヴァリス殿をちゃん付けしちゃうんですか……すごいです」<br />
「んー？　だって同盟国だし。ねえソウリュウちゃん」<br />
「俺に同意を求めるな」<br />
　あらゆる国が恐れる最強の砂神さえ、この鬼神にとっては近所のお友達扱いのようであった。<br />
　無礼な客人にもアヴァリスは動じる様子を見せず、月人が用意した椅子に腰を下ろす。<br />
「いかに同盟国といえど、予告なき訪問は侵略の意図有りと見なすこともある。理由があるなら話せ。そうでないなら――」<br />
「んもう、怖いなあアヴァリスちゃんは。分かってるって、ちゃんといきさつを話すから」<br />
　淡々と言葉を紡ぐアヴァリスに、シャラは大げさに肩を竦めてみせる。そして、一つ大きく咳払いをした。<br />
　ソウリュウとリシュ、それに控えている部将たちも、彼の語る言葉に注目する。<br />
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜（２）へ続く〜<br />
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<img src="http://rinrin.saiin.net/~razer/vsblog/lines.gif"><br />
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]]></content></entry><entry><title>更新予告</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=131971" /><id>http://hattari.wanco.versus.jp/?eid=131971</id><issued>2007-03-31T20:18:52+09:00</issued><modified>2007-03-31T11:20:19Z</modified><created>2007-03-31T11:18:52Z</created><summary>最近ヴァジアルサーガ関係の創作が盛り上がってきているようで、各所を巡りつつ楽しませていただいておりますｖ
そんな中、書いてるくせに公開できない状況に、自分でイライラしてきまして(^^;)
……小説のPhase2を出していない理由は、次号のコミヴェリで描いたネタと微...</summary><author><name>rocket69</name></author><dc:subject>つぶやき</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[最近ヴァジアルサーガ関係の創作が盛り上がってきているようで、各所を巡りつつ楽しませていただいておりますｖ<br />
そんな中、書いてるくせに公開できない状況に、自分でイライラしてきまして(^^;)<br />
……小説のPhase2を出していない理由は、次号のコミヴェリで描いたネタと微妙にリンクする箇所が出てしまったから、というものでした。<br />
でもそもそも、小説と４コマは全く別のキャラ設定に基づいて展開しているので、そこまで気にしなくてもいいかなーと思いまして、４月頭から更新を再開することにしました！<br />
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実を言うとまだPhase2は書いている途中なのですが、プロットは最終章近くまでテキストとして書き出したので、そうそう矛盾が出ることもないでしょうし、いけるかなと。<br />
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今月は正直体がおかしくなってしまうほどきついスケジュールだったのですが、４月はそれなりに腰を据えて創作にかかる時間を取れそうなので、砂神様のご加護でテンション上がっているうちに書ききってしまいたいところですよ。<br />
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というわけで、更新されましたらよろしくです！]]></content></entry></feed>